キャンプ初心者向け!寝袋の選び方とおすすめ製品を紹介
寝袋はキャンプのマストアイテムのひとつ!
ですが、いざ購入しようと思うと、たくさんの種類があってどれを選んだらよいか迷ってしまうと思います。
特に、寝袋の価格にはびっくりされる方も多いのではないでしょうか?
数千円のものから5~6万するような高価なものまで、いったいどうしてこんなに差があるのか、自分にはどんな寝袋が合っているのか気になりますよね。
この記事では、
- 寝袋を選ぶ時のポイントは?
- 寝袋を使う時の注意点は?
- 結局初心者におすすめの製品はどれ?
こんな疑問を解決していきます。
快適なキャンプのために寝袋選びはとても重要です。
初心者の方でも迷わない、寝袋選びのポイントを紹介しますので、是非参考にしていただけたらと思います。
目次
キャンプ初心者の寝袋選びのポイント
キャンプ初心者の方に注意してほしい寝袋選びのポイントは5つ!
- 対応シーズン
- 快適使用温度
- 寝袋の形状
- 中綿の素材
- 身長に合ったサイズ
では、ひとつずつ詳しく解説していきたいと思います。
対応シーズン
寝袋は対応シーズンによって3つの種類があります。
- 夏用
- 冬用
- 3シーズン用
初めて買う寝袋は3シーズン用をおすすめします。
3シーズン用とは、春・夏・秋に対応できる寝袋のことです。
春や秋にも対応できる寝袋なので、真夏にはややオーバースペックになることもありますが、寝袋で暑ければ寝袋で寝なければいいだけです。
夜でも25℃を超えるような時期は家にあるタオルケット1枚でOK!
逆に寒い時期には追加の掛物で対応することもできます。
暖かい服装にして調整することも可能です。
そんなわけで、3シーズン用の寝袋が一つあればどの季節にも対応しやすいです。
寒い時期しかキャンプをしません!という方以外には3シーズン用がおすすめです。
ただしここで一つ注意点!
冬キャンプで寝袋のみで暖を取るなら冬用の寝袋が必須です!
ですが、皆さんに共通で3シーズン用の寝袋をおすすめしているのは、そもそも初心者の冬キャンプには電源サイトを使ってほしいと思っているからです。
第2章の寝袋を使う時の注意点で詳しく説明します。
快適使用温度
快適使用温度とは、文字通り、その寝袋で快適に眠ることができる温度です。
快適使用温度の他に、「下限温度」や「極限温度」という表示もある場合があります。
- 快適使用温度:快適に眠れる温度
- 下限温度:男性が丸くなって8時間眠れる温度
- 極限温度:体が震えて低体温になる危険のある温度
なので、快適で安全なキャンプのためには快適使用温度を目安にすべきです。
おすすめは快適使用温度5℃
快適使用温度は、予想される最低気温のマイナス5℃を目安に選ぶとよいと言われています。
3シーズン用の寝袋の快適使用温度は0~10℃のものが多いですが、初心者におすすめしたいのは快適使用温度5℃です。
東京都の気温を参考にイメージしてみるよ
必ず予想される「最低気温」を目安にして考えます
4月~11月の間は最低気温がだいたい10℃以上なので、快適温度5℃の寝袋を選んでおけば、この寝袋だけで眠ることができます。
暖かい時期も寝袋のジッパーを開けて使うことで調整できます。
もう少し気温が下がる3月や12月は掛物を追加で持って行き、
真冬は電源サイトを使う。
こんな感じで自分が使う時期やシチュエーションに合わせて考えてみましょう。
一般的に、より低い温度で使える寝袋の方が高価になります。
なので、必要以上に低い使用温度の寝袋を購入する必要はありませんが、安いからといって適当に選ぶと寒い思いをするので注意が必要です。
気温が低い地域や標高に注意
3シーズン用の寝袋で、春・夏・秋が使用可能とお話しましたが、標高が高い地域でキャンプをするには注意が必要です。
一般的に、標高が100m上がると、気温は0.6℃下がると言われます。
キャンプ場は山や高原など標高が高い地域にあることも多いので、そのことも加味して考える必要があります。
寝袋の形状
寝袋の形は大きく分けて二つあります。
- 封筒型
- マミー型
初心者の一つ目の寝袋には封筒型がおすすめ!
それぞれの特徴がありますので詳しく解説します。
封筒型
封筒型の寝袋は長方形で、布団と近い感覚で眠ることができます。
メリット
・ゆとりのある寝心地
・リーズナブルな価格
デメリット
・マミー型より保温力が劣る
・収納時かさばる
マミー型
マミー型はミノムシのように体にフィットした形状です。
保温力に優れているのがマミー型です。
メリット
・保温力が高い
・コンパクトに収納できる
デメリット
・寝心地が窮屈に感じる人もいる
・価格が高い
真冬でなければ、お手頃価格で寝やすい封筒型の寝袋が初心者向けだよ
中綿の素材
寝袋の中綿の素材は2種類あります。
- 化学繊維
- ダウン
それぞれメリット・デメリットがあるので解説します。
化学繊維
ポリエステルなどの化学繊維素材の綿が入っている寝袋です。
価格がリーズナブルで、初めて寝袋を買う人におすすめ。
洗濯機で洗える物もあり、手入れが簡単なのもうれしいポイントです。
水に濡れてしまっても乾きやすいという特徴があります。
デメリットはダウンと比べると保温性が低く収納時にかさばる点です。
ダウン
水鳥の羽毛を使った高価な寝袋です。
ダウンの良さはなんといっても保温性の高さ。
軽量でコンパクトに収納できるのもメリットです。
デメリットは高価でメンテナンスに手間がかかる点。水濡れに弱いです。
化繊 | ダウン | |
メリット | ・価格が安い ・手入れが簡単 ・水濡れに強い | ・保温性が高い ・軽量でコンパクト |
デメリット | ・保温性が低い ・収納時かさばる | ・水濡れに弱い ・メンテナンスが手間 ・価格が高い |
春~秋なら化繊でも十分。
手入れが楽でリーズナブルなので初心者におすすめだよ。
身長に合ったサイズ
使用時のサイズは必ずチェックしましょう。
160センチくらいのショートサイズというものもあり、背の高い男性では膝を丸めて寝るはめになってしまいます。
ご自身の身長に合わせたサイズの寝袋を用意してください。
寝袋を使う時の注意点
キャンプで寝袋をより快適に使うために気をつけるとよいことがあるので紹介します。
マットとセットで使う
適切な使用温度の寝袋を用意できれば、テントの中であれば暖かく眠ることができます。
しかし、寝袋だけでは地面の固さやごつごつした凹凸を背中に感じて快眠とはいかないと思います。
そこで用意してほしいのがキャンプ用マット。
断熱性もあり地面からの冷えも防いでくれます。
マットにもいろいろ種類がありますので、詳しくはこちらの記事を参考にしてみてください。
服装で調整を
3シーズン用の寝袋ひとつで春・夏・秋をまかなうため、服装による調整も大切です。
暑い時期はもちろん薄着で、寝袋のジッパーを開けて使用します。
真夏であれば寝袋は使わずタオルケット1枚でよいこともあるでしょう。
寒い時期は裏起毛のスウェットやヒートテックの下着などがおすすめです。
心配な時は1枚毛布を追加で持っていくようにしてください。
冬キャンプでは電源サイトを使おう
この記事を見ている方はキャンプ初心者の方が多いのかなと思います。
初心者の方でも冬キャンプはできるのですが、初めは電源サイトを使うことをおすすめします。
コンセント付きで電気が使えるキャンプ場があるんです。
電源サイトを使ってほしい理由は2つ。
- 冬用の寝袋はとても高価
- 暖房器具による一酸化炭素中毒や火災の危険
冬キャンプでは気温が氷点下になることもあり、冬用の寝袋が必須!
しかし、氷点下でも過ごせるようなダウンの寝袋はとても高価で、初心者がいきなり買うのはおすすめできません。
その問題を解決してくれるのがホットカーペットです。
ホットカーペットがあれば、家にある毛布を持って行くだけでも冬キャンプできます。
もちろん3シーズン用の寝袋でも対応できます。
ホットカーペットの上で寝袋に入ってもいいし、広げて上から掛けるようにして使ってもいいよ
また、寒いからといって石油ストーブをテントの中で使うのも初心者の方にはおすすめできません。
一酸化炭素中毒や火災の危険があるからです。
安全のためにもまずは電源サイトを使って冬キャンプを始めましょう!
初心者向けおすすめの寝袋
それでは、紹介したポイントをおさえた、おすすめの寝袋を紹介したいと思います。
コージーⅡ/C5(Coleman)
出典:Coleman Official Online Shop
お布団に近いふんわりした触り心地と、幅84cmの快適サイズで寝心地がよいです。
洗濯機で丸洗いできるのがうれしいポイント!
スマホを入れられる内ポケット付きです。
お値段も比較的安く、初心者におすすめの寝袋です。
抗菌防臭丸洗いシュラフ・5(LOGOS)
出典:LOGOS
抗菌防臭加工された封筒型の寝袋です。
洗濯機で丸洗いもできて、清潔に使用できます。
ダークブラウンのカラーも素敵です。
まとめ【初心者向け寝袋の選び方】
以上、初めての寝袋選びのポイントとおすすめ製品を紹介しました。
寝袋選びのポイントは、
- 3シーズン使える快適使用温度5度
- 封筒型&化繊でリーズナブルに
この2つです!
寝袋は快適で安全なキャンプのための重要アイテムです。
快眠できるだけでなく、お手入れに手間がいらない寝袋だとうれしいですね。
今回ご紹介した寝袋選びのポイントを参考に、ご自身にぴったりの寝袋を見つけてくださいね。