冬のソロキャンプ!初心者向けの寒さ対策と注意点を解説します
冬キャンプに興味はあるけれど、何から準備していいかわからないという方は多いのではないでしょうか?
ちょっと危なそうという心配が頭をよぎって尻込みしている人も多いはず。
確かに、冬キャンプは他のシーズンと比べると寒さを凌ぐための+αの準備が必要です。
こう聞くと、初心者にはハードルが高いのでは?と不安に感じる方もいると思いますが、しっかり準備をして行けば大丈夫!
この記事では、これから冬キャンプに挑戦したい方向けに、
- キャンプ初心者でも冬キャンプできる?
- 冬キャンプに必要な寒さ対策は?
- 冬キャンプを安全に楽しむための注意点は?
といった疑問を解決していきます。
この記事を読めば、初めての冬キャンプで準備すべき物や、服装、キャンプ場選びなど、おさえておきたいポイントがわかります。
実は私も初めてのキャンプデビューは冬でしたが、あっという間に冬キャンプの魅力にはまってしまいました。
みなさんにも是非、冬キャンプを体験してもらえたらと思います。
※この記事の想定は雪中キャンプではありません。
目次
冬キャンプの魅力
わざわざ寒い冬に野外でキャンプ。
何がそんなに楽しいの?と聞かれることもありますが、体験した人にしかわからない、想像以上の魅力があると私は思っています。
冬キャンプの良いところは、
- 澄んだ空気と満天の星空
- 虫が少なくて快適
- キャンプ場が空いていて静かにすごせる
- 焚き火に癒される
- 温かい食べ物・飲み物がおいしい
といったところです。
私は特に、冬の朝が大好き。
焚き火で沸かしたお湯でコーヒーを淹れて、静かに日の出を待つ時間。
この非日常体験は、一度味わったらはまること間違いなしです!
大人数でワイワイというよりも、自然の中でゆったり過ごしたい派の人にとっても冬キャンプはおすすめです。
では、冬キャンプのイメージが膨らんだところで、準備を始めていきたいと思います!
初心者でも安心なキャンプ場選び
キャンプ場選びによって、冬キャンプの難易度はかなり変わってきます。
冬キャンプならではの、初心者でも安心なキャンプ場選びのポイントは、
- 暖かいエリアを選ぶ
- 電源サイトを利用する
- 道中の積雪や凍結に注意
この3つが重要です。
雪中のキャンプとなると難易度がぐっと上がってしまいますので、できれば積雪のない地域を選ぶと良いでしょう。
また、比較的簡単に暖をとることができる電源サイトを使うことをおすすめします!
電源サイトとは、コンセント付きの電気が使えるキャンプエリアです。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
冬のソロキャンプの必需品
ここでは、他のシーズンと比べて、寒さ対策のために+αで必要な持ち物を紹介します。
冬キャンプの必需品はこの6点です!
- 冬でも使えるテント
- ホットカーペット
- 電源サイト用延長コード
- 焚き火台
- 冬用ガス
- 毛布やブランケット
電源サイトを使うことを前提とした持ち物なので注意してね
ソロキャンプ自体が初めてで、全シーズンで共通の持ち物がわからないという方は、先にこちらの記事をチェックしてください。
それでは、冬キャンプの必需品、詳しく見ていきましょう!
冬でも使えるテント
冬キャンプに適したテント選びのポイントは2つあります。
- ダブルウォール
- インナーテントがフルクローズできる
ちょっと難しい用語なので説明するね
ダブルウォール
ダブルウォールとは、保温性が高いテントの構造のことです。
寝室のスペースとなるインナーテントと、その上にかぶせるフライシートの二重構造になっています。
インナーテントがフルクローズできる
夏用のテントは、インナーテントがメッシュ構造になっているものもあります。
夏は涼しくてよいのですが、これでは冬は凍えてしまいます。
冬用のテントはフルクローズできて風が入らないインナーテントのものを選びましょう。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
ホットカーペット
就寝時、テント内の寒さ対策についてお話します。
冬キャンプでは、夏用の薄い寝袋では寒くて眠ることができません。かと言って、冬用の寝袋はかなり高価なので、初めての冬キャンプで購入するのはおすすめしません。
確かに高価な寝袋はちょっとハードルが高いかも。
じゃぁどうやって寝たらいいの…?
その悩みを解決してくれるのがホットカーペット。
電源サイトを利用することが前提ですが、就寝時の防寒対策としては一番お手軽に暖をとることができます。
ホットカーペットは、テント内の空間を暖めることはできませんが、寝転んで毛布をかければとても暖かく眠ることができます。欲張って高温にしておくと、暑くて目が覚めてしまうくらいです。
ホットカーペットさえあれば他の物品をいろいろ用意する必要がなく、簡単でコスパがいいので初めての冬キャンプには最適です。
お値段は、2~3畳のものを5000円~1万円くらいで購入することができます。
テント内の空間は暖まらないのでテントの結露も起こりにくいです。
毛布は3シーズン用の寝袋でも代用可能です。広げて布団のように掛けてもいいし、ホットカーペットの上で寝袋に入ってもいいです。
電源サイト用延長コード
電源サイトを利用する時の延長コードは自分で用意しなければならないことが多いです。
忘れずに準備しましょう。
延長コードは必ず野外用の防水のものを使用します。
長さは10mくらいあると安心です。
一口タイプのものでも、インナーテント内に引き込んでから家庭用の電源タップをつなげて口数を増やすことができます。
焚き火台
テントの外では主に焚き火で暖を取ります。
夏はBBQコンロなどがあれば焚き火台を使わない時もあるかと思いますが、冬は暖を取るという意味で焚き火台は必須です。
「冬用」はとくにないので、すでに焚き火台を持っていいるのであればそれでOKです。
焚き火は冬キャンプの醍醐味だと思うので、存分に楽しみましょう!
冬用ガス
キャンプ中、カセットコンロやバーナーがあると手軽にお湯を沸かしたり調理をすることができて便利です。
しかし、冬キャンプではちょっと注意が必要です。
気温が低いとガスに火が付かないという事態がよく起こるんです。
そんな事態を防ぐため、必要なのが冬用のガス缶です。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
その他持ち物
スコップ
スコップは、もしも雪が降った場合にテントの上や周りに積もった雪の除雪のために必要となります。この記事の想定は雪中キャンプではありませんが、念のため持っておくとよいでしょう。
ゴム手袋
冬に冷たい水で洗い物をするのはとてもつらいです。ゴム手袋があると水の冷たさを緩和できます。
ブランケット
気温にもよりますが、やはり焚き火だけでは寒いと感じることがあります。焚き火の熱が当たる正面は暖かいのですが、足元や背中に寒さを感じることが多いので対策が必要です。
ブランケットがあると、ひざ掛けとして足元を暖めることができたり、肩にかけてくるまって使うことができます。
そして、防寒対策として大切なのは服装です。次の章で詳しく説明しますので読み進めてもらえればと思います。
冬キャンプの服装
冬キャンプでは服装の対策がなければ絶対に寒さを凌げません。
服装選びのコツを紹介します。
重ね着が基本
効果的に防寒対策をするには、むやみにたくさん服を着こむのではなく、服装を3層に分けて考えるのがよいと言われています。
一番下がベースレイヤー、中間がミドルレイヤー、一番上がアウターです。
- ベースレイヤー
吸水速乾性かつ保温効果のある肌着 - ミドルレイヤー
保温性のあるセーターやフリースなど - アウター
防水、防風性のあるジャケットなど
例えば、一番下にヒートテックなどの肌着を着て、その上にセーター、ダウンジャケットといった感じです。
意識せずとも、普段からみなさんがされていることなのかなと思います。
ただ、冬キャンプは寒い野外で長時間過ごすのですから、普段の服装よりもっともっと万全にする必要があります。
靴も撥水・防水性のある保温性の高い靴があると良いです。
貼るカイロも必須アイテム!
お腹や背中と靴用のカイロも使っているよ
さらに詳しくはこちらをご覧ください。
男性でも参考にしていただけると思います。
冬キャンプ初心者が知っておきたい注意点
最後に、安全かつ快適に冬キャンプを楽しむために知っておきたい大切なことを説明します。
一酸化炭素中毒
一酸化炭素中毒の危険性
冬キャンプで最も気をつけたいことは、テント内での一酸化炭素中毒。
一酸化炭素は、ストーブなどで燃料を燃やす時に、酸素が不足して不完全燃焼を起こすと大量に発生します。燃料の種類に関わらず、ガス、石油、薪、炭、燃えるものならなんでも起こりえます。
一酸化炭素は毒性が強く、吸い込むと死に至ることもあるのですが、色も臭いもなく、気づかないうちに吸い込む可能性があるためとても危険です。
一酸化炭素中毒の症状は、頭痛、めまい、吐き気、体のしびれ、意識障害など。
ですが、就寝中に気づかずに重症化することもあり、命を落とす事故が後を絶ちません。
一酸化炭素中毒を防ぐ具体策
テント内は火気厳禁!
寒いからといって、密閉されたテント内で燃焼器具を使ってはいけません。燃焼器具とは、焚き火台やBBQコンロ、ストーブなどです。
お酒が入ったり、集団で気分が盛り上がったりすると判断が鈍ることがありますので、とにかくテント内は火気厳禁!と覚えておきましょう。
服装などで、しっかり防寒対策しておくことも大切です。
しっかり換気する
本来テント内は火気厳禁。とても危険だからです。
そのために電源サイトを利用することをおすすめしています。
それでもテント内でストーブなどを使いたい場合は必ず換気を行ってください。ベンチレレーターや窓、出入り口を複数か所開けておくようにしましょう。
一酸化炭素中毒はどうやって起こるのか、症状や危険性を理解した上で慎重に行ってください。
一酸化炭素警報機を使う
石油ストーブもカセットガスストーブも必ず一酸化炭素が発生します。
テント内で使用する場合は必ず一酸化炭素警報機を設置してください。
一酸化炭素の濃度が一定以上になると警報音が鳴って知らせてくれます。
ただし、電池切れや故障の可能性もゼロではありません。
換気などの対策をしっかり行った上で補助的に使用するようにしましょう。
冬の朝はなんでも凍る!
寒い冬の朝、車のフロントガラスに霜が降りて凍っていることがありますよね?
冬キャンプでは、この現象がとてもやっかいなので気をつける必要があります。
例えば夜の間テーブルを外に出しっぱなしにしておくと、朝起きたらカチカチに凍っているということもあります。そして気温が上がってくると、徐々に氷が解けてテーブルが水浸しに。これ、けっこう嫌です。凍結せたくないものは車の中にしまうか、たたんでテントの前室に入れておきましょう。
キャンプ場の水道も凍結して水が出ないという可能性があるので、ペットボトルやウォータージャグで水を確保しておくとよいです。
ただし、ペットボトル飲料も凍ります。安いウォータージャグだと中の水が凍ったり、バケツの水も凍ります。朝使いたいペットボトルはテント内やクーラーボックスに入れておくようにしましょう。
まとめ
以上、初めての冬キャンプでおさえておきたい寒さ対策や注意点を紹介しました。
冬キャンプは初心者にはちょっと尻込みしてしまいそうですが、しっかり準備をして行けば素晴らしいひと時になること間違いなしです!
比較的暖かいエリアで電源サイトを使うなどして、無理のないように、安全に冬キャンプにチャレンジしてもらえたらと思います。